先日知り合い経由でサイト制作のお仕事をいただきました。
案件自体は要件定義の途中くらいで諸事情でナシになってしまったのですが、こういったフリーランスや副業での初動の立ち回りくらいはなんとなく理解できたので、KPT を使って振り返っていこうと思います。
おさらい: YWT とは?
始めは KPT(Keep, Problem, Try)で振り返ろうと思っていたのですが、『YWT』というフレームワークもあるようです。 今回は「やったこと」を明確にしておきたいので、YWT でやってみようと思います。
一方 YWT は「やったこと」「わかったこと」「つぎやること」の 3 つの質問に答えて、アクションを決めるフレームワークです。KPT の「Try」と YWT の「つぎやること」は同じニュアンスで、ほかの二つの質問が違うということはすぐに理解いただけるかと思います。 https://qiita.com/viva_tweet_x/items/bab769c190508c4808be#kpt%E3%81%AE%E5%88%A9%E7%82%B9%E3%81%A8ywt%E3%81%AE%E7%89%B9%E6%80%A7
やったこと
時系列順です。
- 口頭で案件を受ける
- 初回打ち合わせの日程調整、ZOOM のスケジュール作成
- 依頼者にヒアリングシートを事前に埋めてもらうように伝える
- ある程度の技術選定
- ざっくり見積もり作成(松竹梅の 3 プランを提案)
- 初回打ち合わせ
- アイスブレイク
- 自己紹介
- ヒアリングシートに沿って作りたいものの外枠を掴む
- 松竹梅プランのどれで進めるか決める
- 今後の動きを整理
- 依頼者には画面のラフスケッチを作ってもらうように伝える
わかったこと
口頭で案件を受ける
- 後続の技術選定ステップのために案件の概要を正確に聞き出すべきだった。
- 具体的なスケジュールや予算は詰めすぎない方が良いと感じた。
- この段階では判断材料が足りなすぎるため。
初回打ち合わせの日程調整、ZOOM のミーティングルーム作成
- 日程調整と同時に ZOOM のスケジュールを作っておくと、当日慌てずに済む。
依頼者にヒアリングシートを事前に埋めてもらうように伝える
- これは非常に良かった。打ち合わせ当日に聞くことのチェックリストとしても機能する。
- テンプレートはそのへんで拾ってきたものを使ったが、今回の案件に合わない項目が多々あったため、自分で作ったほうが良さそうだった。
ある程度の技術選定
- 結果としてはこれもやってよかった。
- 案件の実現可否がわかったことと、実現方法を複数提案できるようになり、依頼者側に交渉の余地をもたせられた。
- 今回 AppSheet が要件にハマりそうだったので簡単なサンプルアプリを作ってみたが、打ち合わせ当日に依頼者にでもを見せつつ「AppSheet ができること・できないこと」を共有できた。
ざっくり見積もり作成(松竹梅の 3 プランを提案)
- これも相手の予算・納期・品質に対する温度感がわかるので、何通りか実現方法を用意しておいてよかった。
- 松竹梅でも Easy/Hard でもなんでもいいが、相手に交渉の余地をもたせることが大事。
- 値付けは相場がわからなかったため非常に難しかった。
初回打ち合わせ > アイスブレイク・自己紹介
- なんだかんだ今後の関係性を築くためには大事な工程だと思った。
- 人間が苦手なので、意識しないとすぐ本題に進めたくなってしまった。
初回打ち合わせ > ヒアリングシートに沿って作りたいものの外枠を掴む
- ヒアリングシートのおかげで聞き漏らしが少なかった。
- 話を聞きながらメモするのが難しい。キーボードは打鍵音が響くので悪印象を与えていないか気になってしまった。
初回打ち合わせ > 松竹梅プランのどれで進めるか決める
- ヒアリング結果を受けて、意向に沿わないプランが出てくる。
- 「こういうプランを用意してきたんですけど、今回の要件には合わなそうですね」と相手の立場になって判断することが大事。
初回打ち合わせ > 今後の動きを整理
- ラフスケッチ作成を丸投げしたのはやりすぎだったかもと反省している。
- とはいえ依頼者にもプロダクトのことを考えてもらいたい…。
次やること
口頭で案件を受ける
- 要求を正確に聞き出す。
- 可能であればメモとペンでフローチャート・ラフスケッチで全容を掴む。
初回打ち合わせの日程調整、ZOOM のミーティングルーム作成
- 継続。
依頼者にヒアリングシートを事前に埋めてもらうように伝える
- インセプションデッキを参考に自分でテンプレートを作る。
- 我々はなぜここにいるのか?
- エレベーターピッチ(ここがメインになりそう)
- やらないことリスト
ある程度の技術選定
- 継続。
- プロトタイプを見せれる段階まで持っていければ ◎。
ざっくり見積もり作成(松竹梅の 3 プランを提案)
- 周りのエンジニアに相談して相場観を鍛える。
初回打ち合わせ > アイスブレイク・自己紹介
- 例えば 15 分など、アイスブレイクにかける時間の枠を設定して使い切る。
初回打ち合わせ > ヒアリングシートに沿って作りたいものの外枠を掴む
- 事前のヒアリングシートを元に、もっと話をふくらませる。
- 具体的な使用者や使用場所など。
- 話をふくらませた上で、やること・やらないことを決める。
初回打ち合わせ > 松竹梅プランのどれで進めるか決める
- 継続。
初回打ち合わせ > 今後の動きを整理
- 次回はヒアリング段階で一緒にフローチャートを作ってみる。
- さらに時間が余ればラフスケッチもこの場で作って、ユーザーストーリーを集めてしまいたい。
- 次回打ち合わせまでに予算と納期を見積もり、やる・やらないを判断してもらうだけにする。
YWT してみての所感
じっくり振り返って 1 時間半くらいかかってしまった…。 結構思考が整理できた感覚はあるので、早く次の案件で実践してみたいところですね。
YWT 自体については「わかったこと」と「次やること」を混同してしまいがち。W, T に関しては無理に時系列順に挙げていかなくても良いのかも。